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広く見えてゆがまない遠近とは

公開日: : 最終更新日:2015/01/08 未分類

「広く見えてゆがまない遠近への挑戦」

遠近両用を初めて掛けた人からいただくお悩みアンケートの一番は「足下が浮き上がって怖い」というものです。

そもそも遠近両用とはどういうレンズなのでしょう。

一枚のメガネレンズの中で上の方には遠くを見るための度数を設定し、

下の方には近くを見るための度数を入れて、両方がバランス良く見えるように考え出された欲張りレンズなのです。

つまり、下の方には近くの細かい文字などを見るためのプラスの度が入ってくるために、

どうしても足下が大きく見え、それが「足下が浮き上がって見える」という感覚となって「怖い」というイメージに繋がってしまいがちです。

足下が大きく見えるは宿命

そうです。「足下が大きく見える」これは遠近の宿命なのです。

なぜなら手前のものが大きく見えなければ遠近両用を使う意味がないからです。

本や新聞をはじめ、あらゆる細かいものを大きく見せてくれなければ

老眼にさしかかった40〜50代のプレシニア世代は本を読むこともおっくうで、

新聞を読むのも大きな見出しまでしか読まなくなってしまいがちです。

興味対象外の細かい情報(文字)は敬遠されがちなため、

だんだん情報不足の状態になりがちです。

例えばメガネレンズの場合、情報がなさ過ぎます。

事前にどんなレンズの種類があるのかさえ私たちは知りません。

それは商品情報があまり公開されていないからです。

一部のマニアックな人はレンズメーカーのホームページに

載っていることを知っているでしょうが、大多数は知りません。

普通の人はまずメガネ屋さんに行き、自分の目を測ってもらい、

自分に適した度数のレンズの中からメガネ屋さんが奨めてくれる

2〜3種類の中から選ばなければなりません。それも事前情報0の状態からです。

こんな不条理なことってあるでしょうか。

私たちはもっと知っているべきですし、

情報を持っているところはもっと親切にお知らせしなければなりません。

普通の人が事前に知っていることはレンズの厚みの違いぐらいではないでしょうか。

屈折率が1.5の物から1.53・1.6・1.67・1.7・・・・と数字が上がれば上がるほど

薄くなるという事くらいはご存知の方もいるでしょう。

でも、自分の度数にふさわしいレンズがどれであるかなんて、ほとんど誰もわかりません。

実際は薄く、軽くなると言うこと以外に、屈折率が上がれば色収差が大きくなって

周辺部に色づきが生じたり、素材自体の透明度に影響が出ることもあるのです。

もちろん、表面のコーティングの違いで透過率の違うレンズもあります。

 

どこのメーカーもノンコートレンズなど悪いレンズの比較対象としても上げないほど

跡形もありません。モノコートという単層コートのレンズがあった時代もありました。

これも今では化石化しています。

世の中にマルチコートのレンズが出始めた頃、良く比較対象として悪いレンズの代名詞として

やり玉に挙げられました。

でも、それも今では目にすることもありません。

では、マルチコートレンズはどうでしょう。

いわゆる多層膜コートと言う製品ですが、出始めの頃は大々的に宣伝していましたが、

今ではあまりに常識となってしまったために

「うちのレンズはマルチコートレンズを使用しています」

と言ったところで、何の差別化にもなりません。だってどこもそうなんですから。

そのあとに出てきたのがハイビジョンコートというやつです。

可視光線透過率を99%以上まで高めたというレンズです。

カメラをやる人から見れば、のどから手が出るレンズです。

でもカメラのレンズと大きく違うのは、カメラは熱による経年変化に耐えなければならない

ため、高性能なレンズは全て光学ガラスで出来ている点です。

それに対し、メガネのレンズはというとほとんどがプラスチックとなっています。

まあ、今でもガラスのレンズはごく一部残っていますが9割以上がプラスチックです。

それはなぜでしょう?

ガラスレンズを求める人がいなくなってしまったからです。

なぜなら、ガラスは重くプラスチックは軽いからです。

モノによってはガラスの半分の軽さで出来るレンズもあれば、

プラスチック同士でもさらに軽いプラスチックを標榜するレンズもあります。

その大きな違いは少しぐらい大きく重くとも高性能な描写をするカメラレンズを

求める層にくらべ、毎日顔にかける道具として、少しでも軽く快適なメガネを求める

声の方が圧倒的に多かったからと推察されます。方向性に大きな違いがあるからです。

軽いのは良いですが、どうしてもプラスチックはキズがつきやすいのも事実です。

私は10年以上も前のメガネを今でも使用していますが、ガラスレンズにこだわって作った

メガネはいまでもキズ一つなく快適に使えています。

ところがプラスチックレンズで作ったメガネは一年もすれば傷だらけです。

もちろん、使い方の乱暴さは群を抜きますが、その時々で最強と言われるハードコートを

使っても一年もすれば細かいキズが知らず知らずのうちについています。

 

レンズの素材についてはこの辺にして、折りを見てまた記述します。

本題から逸れすぎましたので軌道修正します。

 

それでは足下がゆがまない遠近はあるのか

言ってしまえばNOですね。

ですから全くゆがみを許容出来ない人は遠近両用は諦めるべきです。

どんなに高性能で高価なレンズを使っても、全くゆがまない遠近両用なんて

世の中に存在しません。

まあ、それでも昔は二重焦点・三重焦点というバイフォーカルレンズや

トライフォーカルレンズという際物も存在しましたが(今でも探せばあります)

何しろいかにも老眼鏡をかけてますと言った体であるために

見栄えを重視する上からみんな累進多焦点レンズへと移行していったのが

現在の姿です。

その累進多焦点レンズ(遠近両用レンズ)でも、ゆがみの出方によって色々です。

個人差はありますが、歪み度合いと引き換えに細かい文字が見えるようになるとしたら

あなたはどちらを選びますか?

歪みの原因となる下の部分の加入度数こそが年齢と共に弱まってきた目の調節力をカバーし、

近くを楽に見せてくれる役割を果たしているのですから致し方なしと言ったことろです。

近くを見る時の目の筋肉の衰えを補ってもらうのと引き換えに、

本来の自然な見え方は我慢しなければならないのです。

ですから遠近両用レンズの開発の歴史は

この「ゆがみを減らす」ことと「足下が浮き上がり感を解消する」こと

への挑戦の歴史だと言っても過言ではないでしょう。

メガネなしで物を見たときのような自然な見え方にいかに近づけるか、

これがレンズメーカーが長年取り組んできた命題です。

レンズ設計者達が重ねてきた努力をよりわかりやすくお伝えし、

最新レンズの見え方との違いをわかりやすくお見せすることが、

私がこのサイトを立ち上げようと思ったきっかけです。

わかりにくい遠近両用メガネレンズの設計の違いと

それによる見え方の違いを事前に少しでもお伝えすることが出来、

皆さんがメガネを購入する際の一助となれば幸いです。

 

あるメガネ屋さんで「お客様から届いた感謝の声」をお借りすることが出来ました。

1. 今までしていたメガネのかけ外しがしなくてすむようになりました。

→【これまで近視のメガネを掛けていらした方】

2. 細かいものを見るときにメガネを上げてみる必要がなくなりました。

→【これまで近視のメガネを掛けていらした方】

3. お買い物の時に細かい値札やタグを見るのに、いちいちメガネを取り出さなくて良くなりました。

→【普段はメガネを掛けていない老視の方】

4. 今までぼんやり見えていたご飯の粒が一つひとつはっきり見え るのでご飯がずっとおいしくなりました。

→【普段はメガネを掛けていない老視の方】

5. 今までは魚の骨がよく見えなかったので、とりあえず口に放り込んであとでこっそり取り出す、

といったちょっと下品な食べ方をしていましたが、このメガネをかけるとテレビを見ながらでも

お魚の骨がよく見えて、家庭内マナーも良くなったと家内にほめられています。

→【遠近初めての方】

 

どうでしょう。こんなに便利でよく見えるという声を目の当たりにすると、

私の危惧も思い過ごしなのかもしれませんけどね。

ではこれから実際にどのように見え方に違いがあるのかをなるべくわかりやすく解説していこうと思います。

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